EAT(Epipharyngeal Abrasive Therapy:上咽頭擦過療法、Bスポット療法)について
「上咽頭」は鼻の突き当りにあり、小児ではアデノイドに当たる場所です。
ここは常に外界からのウイルスや細菌にさらされているため、炎症を起こしやすく、ここに炎症がおきると鼻やのどの症状を中心として身体のいろいろな不調として現れることがわかってきています。当院では0.5~1%の塩化亜鉛溶液を染み込ませた長い綿棒を鼻や口から入れて擦過を行い、上咽頭の環境を整え、炎症を改善していく治療を行っています。
最近ではコロナウイルス感染後の後遺症やワクチンの後遺症による様々な症状(頭痛、倦怠感、思考力低下、睡眠障害、抑うつ、めまい、など)にも有効であることが報告されてきています。
慢性上咽頭炎に関係する症状
1 上咽頭の炎症による症状
頭痛・後鼻漏・肩こり、首こり・咳・のどの違和感・鼻閉・痰 など
2 神経内分泌系の乱れによる症状
めまい・全身倦怠感・過敏性腸症候群・胃の不快感・うつ・しびれ・不眠・微熱・不安障害・起立性調節障害 など
3 自己免疫の乱れによる二次疾患
IgA腎症・掌蹠膿疱症・アトピー性皮膚炎・関節炎・関節リウマチ・慢性湿疹・乾癬・潰瘍性大腸炎 など